雨漏する建物は屋上防水と外壁に原因あり
建物には様々な穴が開けられているのか
知らないと雨漏りをすることもあります
建物のンテナンスをする時に
とても重要なことが建物の防水性能を
考えることはすでにご存じかと思います。
屋根や外壁や窓の周りが一番建物の
防水性能に関係あるのですが、
実は建物にはそれ以外にも
注意をしなければならない箇所が
いくつかあります。
建物には様々な穴が開けられています
そしてその処理方法によっては、
思わぬ漏水を招いてしまうことが
あるのです。
建物は構造体、意匠、設備から
出来ていますが、意外にも設備の部分が
建築をする際には簡単に考えてしまう
傾向があります。
設備機器の性能や使い勝手などは
建築の技術と同様にかなり進化して
おりますが。
その取り込みルートや排気口などの
納まりや機能については、
さほど進化しておらず新築時の施工の状態や
リフォームの時に特に気にしないで
工事をしてしまうと、
意外にも簡単な処理で済ましてしまう
場合やもしくは、まったく気づかずに
ノーメンテとなってしまうと建物に
貫通している穴をそのままにしているのと
同じ事になるので注意が必要です。
■換気扇や排気ダクト
意外にも忘れがちなのが換気扇や
排気ダクトの排気口です。
一般的には排気口にアルミ又は鉄製の
フードやベンドキャップなるものが付けられて
雨がその開口部より内部に入らないような
構造になっていますが、
実はその廻りの防水処理としては、
シーリングと言われる物で処理をしています。
このシーリングの耐久性が5年前後と
以外にも短くその劣化の状況によっては、
雨水が侵入してしまうので要注意です。
処理方法としては、
今の時代に合った15年くらいは長持ちをする
耐久性の強いシーリングに打ち替えるか
フード自体をかぶりの深い水切れの良い物に
交換することも対策になります。
■給排水配管
給排水管は近年、意匠的なことを考えて
建物内部を通す建物が増えてきましたが、
一般的な木造住宅などは、
外部に露出で配管をしているケースがほとんどです。
配管は建物の壁の内部と外部を
貫通していますので、
その部分の防水処理が甘ければ、
ダクトの排気口と同様に建物に雨水が
侵入することになります。
それともう一つ重要なことは、
本来外壁に出されている配管は
1階へのルートとなりますが、
横引きをしてから下部へ配管が
されている場合などは横引き配管で受けた
雨が貫通部に流れることがあり、
その穴の防水処理が悪ければ内部に
漏水する可能性があります。
■電気配線
配線関係は、
意外にもしっかりとした配線用の配管の中を
配線されている場合とダイレクトに
配線が穴を開けた壁を貫通している
場合との2通りあります。
また、
近年は電気配線以外の有線も多々ありますね、
たとえば電話線や地デジアンテナや
ケーブルテレビなど、新築時とは異なる時期に
引込をする工事が意外にも要注意なんです。
これらの配線は給排水管とは違い
地中からではなく、
上空から建物内にルートを取りますので
穴への引込をダイレクトにしてしまうと配線から
雨水が建物内に電線を伝わって入ってしまいます。
本来は下から配線を通すことが大切です。
また電線専用の配管がされている場合でも
穴の周りの処理が悪いと配管内部に
雨水が入って、外壁側からかなり離れた室内に
雨水が出てきたこともあります。
良くあるケースでは屋上やバルコニー
などにある外部用の防水コンセントからの
漏水を何度も発見しています。
防水コンセントのゴムパッキンが劣化し
配線は下から上にルートを取っていますので、
当然室内に水が入ることになります。
■雨どいの固定金具
木造住宅の雨どいの固定金具は
内部の木下地(柱)にまで直接撃ち込まれて
いますので、そこから雨が長期にわたり
浸み込むと内部の木が腐ってしまいます。
とくにサイデング外壁の場合などは
コーナー部のジョイント部分に付けられて
いる場合がほとんどで、
ジョイントのシーリングが劣化をすると
内部の防水シートを貫通し内部の木柱まで
水が浸み込んでしまいます。
本来であればジョイント部は雨に弱いので
継ぎ目ではない所に固定することや
固定金具も多少でも外部側に傾きをとって
固定をすれば外側に水が切れるので
漏水の危険性が少なくなります
誰もそのような事を教えてもくれないし
施工している建物はとても少ないです。
上記は建物に開けられている一般的な
部分ですが、それ以外にも穴が
開けられているケースも多々ありますので
建物の外部メンテナンスをする際は
一緒に処理をすることをお勧めします
2025年12月8日















